Yagimai Wonderland!!/八木田麻衣スケジュール
八木田麻衣 「残暑ヤギマイ申し上げます」 ライブ
1996年8月26日(月) 原宿ルイード

 
ファンレター(vol.95)を書いた後、出発は13時前。
麻衣ちゃんの入りは15時ごろだろうから、たぶんこれで間に合うだろう。

「東京都0422地区」の自宅から電車を乗り継いで、今日麻衣ちゃんと逢う原宿ルイードへは、14時10分ごろの到着。

ルイード前の路上に、すでにローリーファンらしいケバい男女が多数集結しているのを確認。
ちょっと気分が落ち込んでしまう。
「スペシャルゲスト」って、やっぱローリーなのかなあ。
なんかヤ(笑)。

とりあえず、ルイード入口から5メートルほど離れた塀の上で、おきまりの「キースペ」でも読みながらいとしの麻衣ちゃんの登場を待つことにする。

涼しいねー。もう「残暑ヤギマイ」って季節でもないんだね。
今年の夏は、麻衣ちゃんと一緒に走り抜けてすごく楽しかったしあっという間だった。
夏が過ぎてつぎの季節が来ても、麻衣ちゃんとはずっとよりそっていたいなー。

なんか柄の悪いローリーファン。
「うわっ、目が合ってしまった!」などと一人でこわがってみたりもする(笑)。
それにしても、全然姿を現さない麻衣ちゃんファン。
やる気の差が表われている(笑)。

14時45分、「(株)ファブリック」から花が到着。
いよいよ麻衣ちゃんの到着まで、あとわずかか。
今日はプレゼントもなんにも持ってきてないから、ここから穏やかに麻衣ちゃんの姿を見守ることにしようかな。

14時51分。
ルイード前に、一目でそれとわかるタクシーが姿を見せる。
心ときめかせるあやしいぼく(笑)。
まず降りてきたのは、マネージャー。
そしてそのあとから、やや緊張した面持ちの麻衣ちゃんが登場。
入口で待ち構えていたスタッフと握手をかわし、すぐさまルイードへ立ち入らんとするが。
  ぼく: 麻衣ちゃん!
結局声をかけている大ばか者(笑)。
聞こえなかったのか無視したのか、そのまま建物の中に消えていこうとする麻衣ちゃん。
  ぼく: 麻衣ちゃん麻衣ちゃん麻衣ちゃん!
意地になって呼ぶ大ばか者(笑)。
うつろな目で振り向く麻衣ちゃん。
手を振るぼく。
ぜんぜん通じていない(笑)。

麻衣ちゃんが入っていった原宿ルイード、しばらくして、マネージャーが一人で出てくると、坂道を急ぎ足で下りていく。
買い出しだろうか。
MJ(マネ重要)ということで、下のセブンイレブンまで様子を見に行くぼく(笑)。
いない。
結局ビールを仕入れて帰ってくるだめなぼく。
うーむ(^^;;。

開場は18時30分。
整理番号順に整然と入場する。
「1番」を持つぼくは、当然のごとく最前のどセンターを確保。
麻衣ちゃんの立ち位置テープの真正面。
その気になればいつでも襲える場所だ(笑)。

麻衣ちゃんの足元に本日の構成表を発見。
いきなりネタバレ(笑)。
感想としては、バラードがないなーということと、1曲目『夏のお嬢さん』、本編ラスト『劇恋』は弱いんじゃないかなあ、ということ。
おそらくアンコールの2回目の『夏のお嬢さん』で、ローリー登場だと見る。

とりあえず、以前麻衣ちゃんからもらった「GUESS」の帽子を取り出すぼく。
これでステージからでも、一目でぼくとわかってもらえるだろう。

予定の19時を15分ほど過ぎて、スクリーンに『恋のTMD』のクリップが上映されると、久しぶりの麻衣ちゃんソロライブの幕が上がる。
大歓声とともに迎えられる麻衣ちゃん。
4人編成のシンプルなバンドがたたき出すリズムに乗って、1曲目は『夏のお嬢さん』。
あいかわらずのコロコロとした張りのある、麻衣ちゃんのボーカル。
でもかなり声変わりした感じ。大人っぽくなった体のラインも、ちょっと魅力的でそそらせる(なにを?)。

今日の麻衣ちゃんの衣装は…て、またしても覚えてないのよ(笑)。
確か黒系だったようには記憶している。夏の間はずっと黄+青だったのに、「残暑ヤギマイ」だからかな。

そしてすぐ2曲目、『パニラはおせっかち』(曲名ぜんぜん自信なし)。
今日の客席はいたって平和。
押す押されるがないばかりか、基本的に手拍子もなし。
最前で一人「HYU!」とかやっているかわいそうなぼく(笑)。
このぐらいつきあってくれよ…。

軽いMCをはさんで『恋の魔術師』『ムービーショウでラ・ラ・ラ』『Noisy』。
あんまり知らん曲ではあるが、でも麻衣ちゃんのノリのよいボーカルには、はじめての曲でも自然と体が動いてくるのが不思議。
やっぱり麻衣ちゃんのボーカル力は並じゃななーなどと、ちょっと感心する。

で、長めのMC。
海に行った話などは、まさにぼくのFLに答えているような内容。
んー、心が通じているなーと、なんかあったかい気持ちに包まれる(笑)。

中盤は、『もしも晴れたら』から『キスと流星』。
『キス流』は、ぼくが世界でいちばん好きな曲。
今日は前回八景島のように入り込みすぎることもなく、麻衣ちゃんの情感あふれるボーカルを堪能できた。
名曲だねー、この曲。
空から絵が降ってくるようなこんな曲って、本当に好き。

MCのあとはTPDメドレー。
『DOUBT』『BE BORN』『浮気なロミオ』『サヨナラの法則』。
客席も最高潮の盛り上がりを見せる。
『サヨナラの法則』での「バイバイッ!」など、涙を流した者多数(うそうそ)。
それから、「できたばかりの新曲です」と、『やばいっす』。
曲としては…あんまり覚えてないが…『恋のTMD』よりもっとリズムが軽快な感じかな。
「やばいっす」が流行語になれば、大ブレイクの可能性あり。

このあたりから異変に気づく。
ステージ上の麻衣ちゃん、最前のセンターにいるぼくのことを、ちっとも見てくれないのだ。
歌っている最中は微妙に左右に視線をそらす。たまにセンターを見ても、遠い彼方を眺めてしまう。
嫌われてるのか!?(心当たりあり) やばいっす!(爆)

注意深く麻衣ちゃんを観察してみるぼくであったが、ちらりともこちらは見てくれない。そんな…(笑)。
『タイムマシンにおねがい』から『エレキ天国』。
「ナナナナー」の大合唱はお約束。
ここでスペシャルゲスト登場。
なんとローリーではなく、おたんこなすシスターズ(爆)。
落胆するローリーファン。
しかしあのなりで文句ひとつ言わないのは、ローリーファン、やはり見かけ倒しか(笑)。

MC。そして、最後の3曲。
『恋のトレモロマジックダーリン』『逢いたい人の名を』。
『逢いたい人の名を』の最後のサビのリフレインで、キーボーディストと目を見合わせて笑った麻衣ちゃん。
2週間前に送ったFL(vol.86)を、今日になって読んだな…。
『八木田麻衣の”劇的恋愛のススメ”』。
客席最前の柵に足をかける麻衣ちゃん。思わず麻衣ちゃんの太ももにぼくの手が触れてしまう。”偶然”とはいえ、少しだけ罪悪感が…。
んっ、黒!(なにが?)

本編終了と同時に、ローリーファン多数帰宅(笑)。
もう次回は来ないでほしいなあ。
彼らのおかげで本当に麻衣ちゃんを見たい人が入れなかったら、そんなのばかばかしいから。

アンコール。
バンドメンバー紹介から、『夏のお嬢さん』。
あいかわらずぼくのことを見てくれない麻衣ちゃん。でも楽しそうに歌っている麻衣ちゃんの姿を見ているだけで、ぼくはもう満足かな。
力いっぱい「GUESS」の帽子を振るぼく。
「なっつっのっおじょうっさんっ」(HYUHYU!)。
誰かつきあえよ…。

そしてダブルアンコールは、『エレキ天国』。
なんかこの構成、Les,と似たようなものを感じるな。

満足そうな笑顔でハケていく麻衣ちゃん。
やっぱり麻衣ちゃんの笑顔が、ぼくにとってのいちばんの宝物かな。
麻衣ちゃんが楽しんでくれたんならぼくもそれで満足。
それ以上ぼくが望むものなんて、地球上には何一つありはしないよね。

ライブの感想。

けっこういいライブでした。
構成もまずまずだったし、麻衣ちゃんのボーカル&パフォーマンスはちょー素晴らしいし(ひいき)。

ただ先日の八景島とくらべたとき、今回のライブで特に目新しいことがなかったのが、まあ不満と言えば不満かな。
でも八景島はイベントで野外だったし、今回はもっとクローズドな空間だったから、麻衣ちゃんの興奮度も高かったみたいだし、全体的にタイトに仕上がってたし、それはよかったですね。
とFL(vol.99)にも書いた(笑)。

まあ惜しむらくは、会場の特性からか最前ではボーカルのレベルが小さく、歌詞が全然聞き取れなかったこと、あとはメドレー以外シンクさせてなかったため、たまにリズムが走っていたことぐらいでしょうかね。

いまいちノリきれなかったのは、新曲・カヴァー曲が多かったからで、これはいたしかたないことでしょう。かえって次回への期待が高まったという言い方もできますからね。
いまさらTPD時代の古い曲をやるわけにもいかないでしょうし、今後を見た上で、選曲は適切だったんじゃないかと思います。

それにしても、かなり楽しめたライブでした。
上記難点はあったにせよ、やはり麻衣ちゃんが体全体から発する魅力は素晴らしいものがあります。
いわゆる「タレント」的な魅力とはまた違うかもしれないのですが、でもなんか麻衣ちゃんには、人の心をやさしくさせたり楽しくさせたりする不思議な力があるような気がしますよね。

ま、これはニューシングル発表後の11月のライブに大期待といったところですか。
カヴァー曲も2回目だったら、もっと客もノれるだろうし、新しい麻衣ちゃんとの接し方もわかってくるだろうし。
そしてなによりローリーファンももう来ないだろうし(爆)。

終演後。
「おかげで目線が来なかった」などと知り合いになじられるかわいそうなぼく。
そんなこと言われたってねえ…。
「思いっきり慕われているか、思いっきり嫌われているかどちらかでしょう。」
その通りだとは思うけど(苦)。

階段の下に、久保恵子を発見。
思わず「木根さんは!?」とさがしてしまうだめなぼく(笑)。
逢いたいときに麻衣ちゃんと逢える人はいいなーなどと、だめなことを考えてしまう。
こんど麻衣ちゃんと逢えるのはいつなんだろう。
ライブはすごく楽しかったけど、またしばらく逢えなくなるのは、ちょっと淋しくてつらいなー。

熱気を帯びたルイードから階段を上がって外に出ると、原宿の街は涼しい夜の風の中。

夏ももう、終わりなんだね。

つぶやくぼくは、そっと夜空に麻衣ちゃんの顔を浮かべてみる。
麻衣ちゃんと一緒に走り抜けた夏。
逢えるのかな。不安な気持ちをかかえたまま、「のぞみ17号」で飛び込んだ7月19日の大阪。
5ヶ月ぶりのキミの笑顔を、すぐそばに感じることができた7月20日の名古屋。
キミの戸惑う表情を、ずっと見上げていた7月21日の新宿。
二人やさしい気持ちで見つめあえた、8月6日の八景島。

短い夏だったねー。
麻衣ちゃんがそばにいてくれると、時間があっという間に過ぎていく。
キミと出逢えたいくつかのチャンス。
話したいことは山ほどあったのに、結局何も言えずじまいだったね。
あいかわらずキミは、淑女のように振る舞ったかと思えば、突然少女の瞳で逃げ出してみたりもする。
そんなキミの態度に、ぼくは戸惑うばかりだったけど、でもぼくが胸にかかえている「何か」は、キミに届いたような気がするよ。
今年も夏が過ぎて、またひとつ大人への階段を上がっていったキミ。
どんどんきれいになっていくキミは、ぼくには少し眩しすぎるかもしれないけど、でもぼくはそんなキミが好きだから、ずっとどこまでも追いかけていきたいな。

街を駆ける風の色に、ぼくは敏感に秋の気配を感じ取った。
これからまた冬が来て、春が来て、そしてもう一度、暑い夏がやってくる。
来年の夏、キミはもっときれいになっているんだろうね。
ぼくはいつの日だって、そんなキミをやさしく見守る存在でいてあげたいな。
ぼくはずっと、キミのことが好きだから。
ずっとずっと、キミだけが好きだから。
(1996/9/2)
 
 
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