Yagimai Wonderland!!/八木田麻衣スケジュール
「八木田麻衣のオーマイジャストフィット」 TBSラジオ公開収録
1995年11月10日(金) まんがの森町田店

 
「八木田麻衣応援ツアー」と銘打って参加者を募集してはみたものの、反応を示したのはわずか1名。淋しい…。それはともかくとして、11月10日の金曜日、妙に乗り気の小林朋丙君(安藤研)とともに、ぼくは「八木田麻衣のオーマイジャストフィット」の収録が行われるまんがの森町田店へと向かったのでした。
夕方4時40分ごろ横浜線町田駅へつくと、そこはむせかえるような人の波。何だって地方都市は、こんなにも人が多いんだ。さて、まんがの森はと。「町田市森野1-15」(これしか知らない)。
とりあえず、駅を左に出て小田急線をくぐってみる。まんがの森…ない。
  朋丙: 間に合うの?
心配する朋丙。
  ぼく: いや、こんぐらいがいいんだって。
強がるぼく(笑)。
電柱に目をやる。「森野1-14」。お、このへんじゃん。
  朋丙: でも、ここから22だよ。
あれ?(笑)じゃあこの裏通りだ、たぶん。
朋丙の冷たい視線を感じながら曲がった道は、まさにさびれた裏通り。こんなところに、あるわけないよなあ。うーむ、時間が気になる。しだいに早まる足並み。全然ないよ、どうしよう。
街角で立ち止まる二人。しまった、人生初めての敗北か。
  朋丙: あるじゃん。
(笑)視線の先には、マンションの1階にこじんまりとおさまった、まんがの森町田店。あるもんですねえ、裏通りにも(笑)。
しばしの躊躇の末飛び込んだ町田店。店内は結構広くて清潔なたたずまい。あらゆるまんがが揃えてあって営業も朝10時から夜10時まで、しかも年中無休とあれば、まんがをさがすにこれ以上のところはないでしょう…って、宣伝してどうする!!
店に入るなり、まんがをさがす朋丙。おまえって、ひょっとしてこれが目的で来たの!? 夕方5時まではあと5分。まんがの森で待つ5分、これがまた長いんだ。ほらね、いくら焦ってもついてみると早すぎるんだってば。
んー、5時が待ち遠しいなあ。麻衣ちゃん…(ぐふふ)。
が。
5時になっても麻衣ちゃんが現われない。そんなばなな??
1分、3分、5分、無常に過ぎ行く時の中で、しだいに焦りだけが高まってくる。ええ、こないなんてことないよなあ。せっかく朋丙まで連れてきたのに。腕時計と麻衣ちゃんが現われるはずの控室の扉とを交互に見つめるぼく。以前すっぽかされた経験があるだけに、悪い予感がぼんやりと…。
凍てつくような時間が流れた5時10分。ゆっくりと開く控室の扉。もう見ないでもわかったよ。現われ出ずるは…麻衣ちゃん!!!
麻衣ちゃん&スタッフ達はあたふたと持ち場につくと、無造作にマイクをセッティングして、じゃあ、始めましょうか。
  麻衣: こんばんは。八木田麻衣です。
その天使のささやきに引き寄せられるかのように、一斉に麻衣ちゃんに群がるヤギマイ派。総勢10名弱。少ない…。そしてその少なさが幸いして、なんとぼくは麻衣ちゃんの真正面の最高のポジションをキープ!!
もっと詳しく説明するよ。マイクに向かって1人収録を進める麻衣ちゃん。その正面に笑顔でうなずくぼく。その(麻衣ちゃんから見て)左に無関心を装う朋丙。そしてすでに観念したか遠巻きに眺めるその他大勢!
  麻衣: では、おハガキを紹介しますね。
ぼくに向かって微笑みかける(と思いたい)麻衣ちゃん。照れ隠しに、朋丙に助けを求めるぼく。一歩引く朋丙(笑)。
  ぼく: あああ、朋丙…!!
今日の麻衣ちゃんは髪形なんかも大人っぽくて、んー、なんか”かわいい”と”美しい”が同居した感じ。もうおよすぎるう!!
  麻衣: わたしマンションの14階で、猫飼っててー。
うんうん、うなずくぼく。麻衣ちゃんも目の前で反応してくれる人がいて、ちょっとうれしそうだ(と思いたい)。そのおかげでいつもよりハイテンション。ポンポンポンと、アドリブも飛び出す。
よーし。今日こそ麻衣ちゃんと目合わせるぞー。上目づかいで、麻衣ちゃんのミルキーフェイスをうかがうぼく。麻衣ちゃんもこっちを見る。わ、やっぱりはずかしい(笑)。照れ隠しに朋丙に助けを求めるぼく。もう一歩引く朋丙(笑)。
笑顔でぼくに話しかける(と思いたい)麻衣ちゃん。ぼくも負けない笑顔を返す。二人の意識から遠ざかる他の客ども。もう麻衣ちゃんとぼく、一対一、2人だけの世界がここにある!!(と思いたい。)
  麻衣: わたし、ライオン好きなのよー。大きくならないライオンっていうのがあったら、飼ってみようかなあって…
  ぼく: あるのかなあ(笑)。
  麻衣: ないかあ(笑)。
おおおおおおおおおおおおおおおおおーっっっ!!!
会話成立!!!!!
あの麻衣麻衣麻衣麻衣麻衣ちゃん、超あこがれの麻衣ちゃんと、お話してしまったー!!!
しかもお仕事的会話じゃなくて、超自然な、お友達的会話!!!!!
もうお麻衣ちゃん! 超いい超いい超いい!!
もう好き好き好き好き好き!!! LoveLoveLoveLoveLoveよ!!!
さらに一歩引く朋丙(笑)。
  麻衣: どうもおつかれさまでしたー。
収録が終わって、頭を下げる麻衣ちゃん。あわてて麻衣ちゃんより低く頭を下げるぼく。すでに5歩以上引いている朋丙(笑)。
ミルキーな歩き方で、控室に引き上げる麻衣ちゃん。笑顔で見送るぼく。そんな麻衣ちゃんが朋丙の脇を通過しようとしたその時、信じられない現象がぼくの目の前で起こったのでした。
それまでにすでに7歩後退し、いかにも無関心を装っていた朋丙、あの野郎、麻衣ちゃんとすれ違うその瞬間、突然麻衣ちゃんへと向き直るといきなりの真顔で言いやがったのです。
  朋丙: おつかれさま。
  麻衣: あ、おつかれさまー。
朋丙1人だけに向けた笑顔でこたえるプリティー麻衣ちゃん。朋丙、あの野郎、まったく信じられん…!!
  ぼく: おいっ。
背中を蹴飛ばすぼく。してやったりの笑みを浮かべる朋丙。これだから朋丙はおそろしい。我ながら、すごいやつを友人に持ってしまったものです。
  朋丙: なかったよ。
まんがの森町田店入り口。ふむ。裏口がないということは、ここで待ってれば麻衣ちゃんが出てくるわけであるな。
  朋丙: これ、渡してみようか。
飲みかけの、缶コーヒーを差し出す朋丙。やれば。死にたいのならね。
  朋丙: 遅いね。
まあ、CMの収録もしてるからね。いやあ、しかしさっきは…(ぐふふ)。
  朋丙: 出てきたんじゃない?
えっ。朋丙の言葉に振り返るより早く、そこに現われ出ずるは…麻衣ちゃん!! 店の外にぼく達の姿を認めると、、いきなり笑顔で頭を下げてきた!! ええっ、麻衣ちゃんからそんなことしてくれるの!?
  朋丙: おつかれさま。
あいかわらずこいつは…はやい!!
  ぼく: あ、おつかれさまでした。
通り過ぎてから言うぼく。わざわざ振り返って笑顔で頭を下げる超謙虚な麻衣ちゃん!! ああ、もうたまんない!! すごすぎるうっ!!!
  客A: あ、握手してください。
こんな輩にも、天使のような笑顔で片手を差し出す麻衣ちゃん。ああ、あんなに大スターなのに、なんでこんなに気さくなの!!!
もう好き好き好き好き好き!!!!!

帰り道。
横浜線に向かう途中の、小田急線町田駅。
  朋丙: ちょっと電話かけてくるよ。
視線の先には、ずらっと並んだ公衆電話。ん、ちょっと待てよ。あの右から2番目にいるのは…!
  ぼく: あああああ、朋丙、待った待った待ったー!!
ぼくはあわてて朋丙を呼び戻すと、雑踏の中に彼を押し込みました。
  朋丙: なに?
  ぼく: あああああ…!
なんとそこでは、さっき収録を終えたばかりの麻衣ちゃんが、チープなジャンパー(?)に身をつつんで、たった一人で電話をかけているではないですか! まずい。こんなところで見つかったら、単なるプライベート追っかけ変態野郎と思われてしまう。
周囲をうかがう麻衣ちゃん。視線をそらすぼく。
  朋丙: じゃあ、かけてくるよ。
  ぼく: あああ、せめていちばん左で…!
朋丙は、麻衣ちゃんと反対側の端で、電話をかけはじめました。その陰に隠れて、小さくなってるぼく。ああ、麻衣ちゃん。チラッ。
ええーっっっ。
目が合ってしまいました(泣)。あわてて視線をはずすぼく。が、もう時すでに遅し。朋丙が電話をかけ終わったころには、麻衣ちゃんは忽然とその場から姿を消していたのでした。
ああ、ショック!! これでもう、麻衣ちゃんにプライベート追っかけ変態野郎だと思われてしまった! せっかく苦労して築き上げてきた、麻衣ちゃんと二人きりのいい関係が…!
ああ、麻衣ちゃん、違うんだからね。不可抗力なんだから。決して麻衣ちゃんを追っかけて駅まで行ったわけじゃないんだからね。信じてね、麻衣ちゃん。麻衣ちゃんに嫌われたら、もう明日から東京の街、歩けないんだから。

その後、ぼく達は電車に乗って家路についたのですが、もう顔はゆるみっぱなし、足はフラフラ状態、はたから見たら、さぞかし怪しいやつだったんだろうな(笑)。
でも麻衣ちゃん、超よかった!! やっぱり麻衣ちゃんはもう最高よ!!
もう好き好き好き好き好き麻衣ちゃん!! 君しか見えていないのよ!!
これから麻衣ちゃんの行くところ、絶対ついていくからね!!
だからもう麻衣ちゃん、いつだってあの天使のような笑顔で…!!!
もうお好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き!!!
超理想のタイプー!!!!
 
 
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