Yagimai Wonderland!!/八木田麻衣スケジュール
八木田麻衣 ライブ
1996年11月26日(火) 原宿ルイード

 
原宿ルイードへの到着は、開場5時間前の13時すぎ。
もはや入り待ちはデフォ(笑)。
今日はFL(vol.134-1)も持ってきた。
こんな感じの。
「えっと、「ハッピーセット」の話(笑)。日曜日に吉祥寺に行って、のぞいてみたんです、マクドナルド。そしたら「品切れ中」とか書いてあって、あー、これじゃあ買えないなあって、なんかほっとして(爆)。」
麻衣ちゃんに渡せるかなー。

ベンチに座って「TOKYO Walker」を読んでいると、すぐに友人のBPさんともう1名(笑)が登場。
うっ、せっかく麻衣ちゃんと二人で…と思ってたのにぃ(←思ってない^^;)。
  BP: ハッピーセットのあれ、買いに行かないんですか?
麻衣ちゃんが土曜日のラジオでファンにたかっていた「TOY STORY」のキャラクターが、竹下通りのどこかに売っているらしい。
  BP: やっぱ麻衣ちゃんにプレゼントしなきゃあ。

結局、入り待ちは三人モード。
14時半ごろになると、ルイードから若手スタッフが現れ、路上で警戒をはじめる。
そろそろ麻衣ちゃんの登場か。
麻衣ちゃんがタクシーから降りてくる絵を想像しつつ、一人緊張するぼく(笑)。
  ぼく: うー、さぶー。さぶうダム…それは砂防か。
わけのわからんことを口走りはじめる(笑)。
  ぼく: ”砂防”って何の略だか知ってます?
軽く無視するBPさん。
  ぼく: ”土砂災害防止”です。

そろそろ、前回麻衣ちゃんが登場した14時51分。
FLを手に持って、そわそわしているぼく(笑)。
あのスタッフが、絶対邪魔しそうだな。
  BP: ちょっと『TOY STORY』調べてきます。
気をきかせたか(?)、荷物を置いて立ち去るBPさんともう1名の知り合いの方。
入り待ちは再び一人モード。
麻衣ちゃん、はやく来てほしいようなほしくないような…。

麻衣ちゃんを待つルイード前、少し風が出てきたか。
FL(vol.121)に、「麻衣ちゃんが黒を着るとめちゃくちゃかっこいい」とか書いたけど、今日麻衣ちゃんは黒のファッションで来てくれるのかなあ。
おととい買ったばかりのぼくのコート、麻衣ちゃんに合わせて黒なのを気づいてくれるかなあ。

すぐにBPさんほか帰還。
  BP: ありましたよー。
どうやらBPさんが竹下通りのどこかに、例のもの5こセットを発見してしまったらしい(笑)。
  BP: いくらだと思います?
プレミアものなのだ。
  BP: いくらだったら、麻衣ちゃんにプレゼントします?
聞くかあ?(笑)

それからしばし、ルイード前のベンチで歓談。
  BP: あれ買って、入り待ちのとき『はい、麻衣ちゃん』てプレゼントすればあ。
「ポイントアップ」とか言い出すBPさん(笑)。
うーん、でもなんとなくそういうのは、ぼくのスタイルではないような…(^^;。
  ぼく: いや、彼女もそんなにまでして欲しいっていうんじゃ…。
  BP: だったらラジオなんかで言いませんよ。
一理あり(^^;;。
  ぼく: いくらなんですか?
  BP: 1万は行ってませんけど…高いですよ。
「高い」って…ハッピーセットが400円で、5こだからもとは2000円。
  BP: それにハンバーガーとドリンクもついてくるわけですから(笑)。
  ぼく: 7832円?
嫌がりつつも、次第に買う気になっているぼく(笑)。
  BP: 7800円です。
  ぼく: …買います。
とか言う(^^;。

時計の針は15時ちょうど。
麻衣ちゃんと行き違いになってはいけないからと、BPさんに買いに行ってもらう。
走って坂道を下りていくBPさん、と、そのとき。
タクシー登場(笑)。
なんてタイミングなんだ(笑)。

とりあえず、気をきかせて席をはずすもう1名の知り合いの方(笑)。
そんなしてくれなくたって(^^;;。
軽いブレーキ音とともにルイード前に横付けされるタクシー。
立ち上がるぼく。
ぼくの前に立ちはだかるスタッフ(笑)。
やはり…。

今日の麻衣ちゃんのファッションは、上から下まで黒一色!
グラサンなんてかけちゃって、まるで芸能人みたいじゃないか(←すごい言い方^^;)。
まずマネージャーが降りて、そのあとに麻衣ちゃんが…ん?
タクシー代を払っている(笑)。
  マネ: お金払うの。
  麻衣: ふーん。
なあに、これ?(笑)

タクシーから降りて、小走りでルイード入口を目指す麻衣ちゃん&マネ。
両手を広げてぼくの前に立ちはだかるスタッフ。
「追っかけ1名」ってのが淋しさをさそう(笑)。
一応、麻衣ちゃん!て感じの表情だけつくるぼく、無駄な抵抗はしない。
建物の中に消えていく麻衣ちゃん、FLはスタッフに託す。
まあ、こんなもん。
  BP: せっかく走ったのにぃ。
麻衣ちゃんの入り待ちを見れなかったBPさん、不満げにぼくに包みを渡す(笑)。
入り待ちのとき渡したかった「TOY STORY」。
  BP: じゃあ、ライブ中渡しですね。
またまた難問を(^^;。
次なる作戦を練る三人。
開場まで3時間、ここで待っててもしょうがないのでとりあえず動くことにする。

プレゼントはきれいにラッピングしましょうということで、歩いて渋谷のハンズまで。
ラッピング用品売り場へ行くと、たくさんの品物を前にBPさんのラッピング講釈(笑)。
  BP: ステージで渡すなら、中が見えたほうがいいから…。
なんか、プレゼント馴れてるところがこわい(笑)。
あれもいいこれもいいと、ひとしきり悩んでみる三人。
  BP: ま、最終的に決断するのはあなたですから。
うがあ!(笑)

結局、キャラクター5こをそれぞれ小さな袋に入れたうえで、大きな透明の袋にまとめようということになる。
袋の口をしばる紐は、赤、緑、白3本を、BPさんが500円で三つ編みしてくれることになった(笑)。
それからメッセージを書くカード、そしていつものパープルのペンを買う。
これで名前がなくても、誰からのプレゼントかばっちりわかるわけだ(笑)。

17時45分、ハンズを後に再びルイード前へ。
ルイード前の路上には、すでに大勢のファンが…いない。
ええーっ、全然人少ないよー、とか思うぼく。
暗がりに見慣れた面々を見つけ、ちょっとほっとする。

さて、道端でのプレゼント製作(笑)。
三つ編みはBPさんにまかせて、とりあえずぼくは袋詰め作業。
  ぼく: どんな感じでしょうか。
  ほり: クリスマスだったら…。
みんな、よく知ってるなあ!

そんなことをしていると、不意に、髪真っ茶っ茶の女子高生風(本人は違うと言っていた)な二人が、我々の集団とコンタクトを計ってきた。
  女: あのお、八木田麻衣さんのファンの方ですよねえ。
一斉にぼくを指差す知り合いの方!(笑)
  ほり: あ、ファンじゃなくてストーカーです。
なんてことを言うんだね!(笑)
  女: あ、ローリーさんは入りましたでしょうか。
どうやら、熱心なローリーの追っかけらしい。
麻衣ちゃんの入りは見たけどそれから一度離れたと、入り待ちをした三人。
  女: ローリーさん、来ますでしょうか。
以下、外道な会話(笑)。
  女: あ、わたし事務所は行きますよー。
とんでもないことを言い出す女(笑)。
行くのかあ?(@o@)
  女: 打ち上げ会場の前で待ってたら、ルイさん(だったかな?)に『おっ、こんなところで』とか言われて。
  BP: うわー、認識されてるー(笑)。
なーんだ、自分なんて全然普通のファンじゃん、とか思うぼく(笑)。
  女: あ、みなさん八木田麻衣さんのファンなんでしょう?
一斉に首を振る一同(笑)。
おいおいおいおいおい!
不思議な顔をする女A&B。
まあこの状況は、彼女らには理解しがたいだろうからなあ。
  女: 彼女の年齢って、いくつなんですか?
おっ、いい質問!(笑)
  ほり: どう思います?
  女: わからないから聞いてるんですよー(笑)。…23?
くっ!(笑)
  女: 彼女って、普段は何してるんですか?
  ぼく: いや、「最近は何も。遊んでる」とか言ってたからなあ(^^;;。
(この部分、原文ではもっとすごいことが書いてありました)

まだ『恋の魔術師』を買っていないという女。
ぼくが2麻衣持っているのを、1麻衣売ってあげることにする。
  女: 233円か、500円。
あのお、1000円なんですけど(^^;;。

18時をすぎて開場が近づいても、ルイード前の路上はいまだ人影もまばら。
だいじょぶかー、麻衣ちゃん。
プレゼントに添えるメッセージを書くぼく。
もうすぐクリスマスだし、たまにはロマチ系で攻めてみるのも悪くないかな?

開場の18時30分を前にして、客が中庭に集められるが…。
  ぼく: ええーっ、これだけしかいないのー!?
前回一杯になって、さらに一部が路上にはみ出したその中庭には、数える程度の人数しかいない。
  BP: できました。
ようやくBPさんの三つ編みが完成。袋にメッセージを入れ、口をしばると、入場で見つからないようにハンズの袋の奥にこれを押し込む。
  ほり: ごみみたいですねえ。
言うな(笑)。

開場。
整理番号1番を持つぼくは、前回に引き続き麻衣ちゃんの立ち位置の目の前。
ここで「GUESS」の帽子を振るわけだから、麻衣ちゃんにしてみればもはや犯罪者であろう(笑)。
足元に荷物と一緒にプレゼントを置くぼく。
きっと直渡し禁止だろうから、受け取ってもらえるのかなあ…。

さて、今日はKJということで後ろのほうにかたまってしまった知り合いのみなさん。
  BP: がんばれー!
叫ぶなー!(笑)
一人最前でがんばるぼくに向かって、客席後方から刺すような視線。
うーむ(^^;;。

とりあえず、まずは曲順表…が貼ってない(笑)。
前回あっさりとネタバレした苦い経験があるだけに、向こうも少しは考えてきたらしい。
なんとなく、ひまを持て余しつつも緊張しているぼく(笑)。
いろいろなシチュエーションを想定してイメージトレーニングは欠かさない。
ふと後ろを振り返るぼく。
  BP: ×××ー!
叫ぶなー!!(笑)

19時、開演直前になってスタッフが曲順表を貼りにくる。
結局ネタバレ(笑)。
あんまり意味がないとも思うけど。

予定の19時をいくらか過ぎて、開演。

バンドのインストによるオープニングから、1曲目は『八木田麻衣の”劇的恋愛のススメ”』。
ステージ上手から勢いよく飛び出してくる麻衣ちゃん。
今日の麻衣ちゃんのコスチュームは、赤い帽子がまぶしいウエスタン・ルック。
ちょっと短めのスカートから出た足が、なんかムチムチした感じ(笑)。
歯切れのよい麻衣ちゃんのボーカルに、客席は自然と踊りだす。

2曲目は『ハートのクレッシェンド』。
前回のライブにはなかった、マイナーコードのロック・ナンバー。
ぼくがアンケートでリクエストしておいたのが通じたのだろうか(笑)。
今日の麻衣ちゃんバンドは、前回と変わらないメンバー。
バンマスのベース・よしむらひろし(表記不明^^;)以下、ギター、キーボード、ドラムスの4人編成。
基本に忠実なプレイが身上、面白味はないが、わかるわかるって感じ。

ごく短いMC。
「楽しんでいってくださーい。」

3曲目以降、TPD時代の懐かしいナンバーが続く。
『ON THE ROAD』『キミはボーイフレンド』『イチゴの片想い』。
今日の客席は(人は少ないが…)、前回にくらべてなかなか反応が良い。
バンドの出した音がすぐに返ってくる感じ、「HYU HYU!」などもばっちり入る。
ライブも2回目だし、やっぱり慣れ親しんだTPDナンバーだからねー。
『キスと流星』。
ぼくがいちばん好きな曲であるが、今日はちょっと気負いすぎかな?
繊細なバランスだから、難しい曲ではあるんだけどね。

で、本格的なMC。
まずは、暑そうにウエスタン・ハットを脱ぐ麻衣ちゃん。
妙に短い前髪が、汗でぴったりと額にはりついている(笑)。
最前付近爆笑。
あの前髪で、明日からどういう生活をするのだろう(笑)。

「クリスマスの予定は?」などと客席にマイクを突き立てる麻衣ちゃん。
麻衣ちゃんがこうやって客席をいじるのも、はじめて見たような気がするな。
友達と海に行った話のところで、「クラッカー」が出てこずに客席に聞く麻衣ちゃん(笑)。
あー、麻衣ちゃんの悩む顔ー、とか思って見入ってしまうぼく(笑)。
麻衣ちゃんて、表情豊かなところが好き、見てるとほんと楽しい気持ちになる。
というのはFL(vol.139)ネタ(笑)。

『もしも晴れたら』、そして『MAGICAL TRAVELING 21』。
これも前回にはなかった「どバラード」。
一言ずつ詩をかみしめるように唄う麻衣ちゃんのボーカル。
やっぱり麻衣ちゃんの情感あふれるボーカルには、バラードも重要だなーと思う。

MC。
「ローリーさんのように二面性を持ちたい」と、来年の抱負を語る麻衣ちゃん。
今日のMCは、実に潔い感じ。
だらだらと引っ張ることはなく、ひとつ話すとすぐ次の曲に行く。
これも、ぼくが前回のアンケートにかなり挑発的なことを書いておいた効果かな?(笑)
ライブっていうのは「音楽」を聴かせるところなんだから、言いたいことがあれば音楽で伝えればいい。

『恋のトレモロマジックダーリン』。
イントロの「やふっ」のところで、ぼくの振り上げた右手と麻衣ちゃんの振り下ろした右手が、図らずも空中衝突してしまう(笑)。
以下、萎縮するぼく(笑)。
『Mr. タンブリンマン』『うそつき天国』。
すかんちのカヴァーであるが、これはかなりリハで歌い込んだ印象。
関係者席のローリーに、今年一年の感謝を込めてといったところだろうか。

短いMCをはさんで、『ヤバいっす』。
この曲、八景島のリハではじめて聴いたんだよねー。
イントロを聴いて、懐かしい思いが胸にこみ上げた。
2コーラスの入りを8小節間違えて、そこからサビまで一気に歌詞が飛ぶ麻衣ちゃん(笑)。
「やばいいっすー」(HYU HYU!)とかやってみるぼく、まわりの客もすぐ追随する。
んー、感動(笑)。
『浮気なロミオ』『サヨナラの法則』。
前回もメドレーで演奏されたこの曲、やっぱり麻衣ちゃんライブには欠かせない。
めいっぱいの盛り上がりを見せる客席、ぼくの二人左隣など、すごい頭の振りかただ(笑)。
「バイッバイッ!」
んー、幸せ(笑)。

そして最後。
「ジャケ写がちょーかわいい。」
やっぱり不満だったらしい(笑)。
『恋の魔術師』。
「わたしからのプレゼントです。」
CDではもうひとつインパクトがなかったこの曲であるが、ライブで聴くとなかなかいい感じ。
楽しそうに歌う麻衣ちゃん、ステージを飛び跳ねるその姿を見ているだけで、なんか優しい気持ちになれるから不思議だよね。
エンディングとともに手を振ってハケていく麻衣ちゃん。
ふと足元に視線を落とすぼく。
あ、プレゼント渡してない!(笑)

途切れがちの(笑)拍手に応えたアンコール、まずは『SLASH DANCE』。
このころからにわかに緊張するぼく(笑)。
プレゼントを渡さないと、客席後方で注目するBPさんほかに、あとで何をされるかわからない(笑)。
MCで、「アンケートはわたしも全部読んでますから」とか言う麻衣ちゃん。
えっ、読んでるの!?(笑)
とっさに、麻衣ちゃんがぼくのアンケートを読んで、「なによ、FLに書いてあることと全然違うじゃない!」と言う図を想像する(笑)。
しまったあ、前回けっこう好き勝手なこと書いたからなあ(^^;;。

オリジナルTシャツをつくったという麻衣ちゃん。
「M」の文字が入った真っ赤なTシャツに着替え、誇らしげな様子。
麻衣ちゃんが自分の胸でTシャツの説明をするので、思わず至近距離から麻衣ちゃんの胸に注目してしまうぼく(笑)。
ああー、なんか…(^^;;;。
ジーンズ姿ながら、足を上げてみせて「こんなことやったらパンツ見えちゃうね」とか言う麻衣ちゃん。
前回ブラが見えた(らしい)って、アンケートに書いたっけ>自分(^^;;。
本人が読んでいるとは!(笑)

『逢いたい人の名を』。
オープニングの麻衣ちゃんのシャウトにあわせてジャンプするこの喜び(笑)。
あー、麻衣ちゃんファンで本当によかったなあとか思う。
最後のサビのリフレインで、麻衣ちゃんの歌い方にやや変化あり。
8月に出したFL(vol.86)が、ようやっと通じたかな?(←思い込み)
ふたたびステージをハケる麻衣ちゃん、去り際に、ちょっとだけ客席を振り返る。
この動作が何となく気になった。
どことなく、淋しげな感じにも見えたんだけど…。
あ、プレゼント(←本当に忘れていた^^;)。

メンバー紹介のあと、ダブルアンコールは『夏のお嬢さん』。
右手に帽子、左手にプレゼントと、臨戦態勢のぼく(笑)。
これで何にもしなかったら、あとでBPさんに半殺しであろう(笑)。
「アイスクリーム」(HYU!)
至近距離で唄い踊る麻衣ちゃんの笑顔。
あー、それを見てるだけでなんか幸せ(笑)。
そして、麻衣ちゃんのライブにふさわしい晴れやかなエンディング。
「どうもありがとー」という麻衣ちゃんに、タイミングをはかるぼく(笑)。
演奏の終わりを見計らって、麻衣ちゃん!と言ってプレゼントを差し出す(笑)。
軽く無視する麻衣ちゃん。
やはり!(笑)

後ろを向いてバンドメンバーを促す麻衣ちゃん。
麻衣ちゃんの肩を叩くぼく。
「それはあやしいですよ」と、後ろの人に止められる(笑)。
両手を上げてから、ステージを去ろうとする麻衣ちゃん。
粘り強くプレゼントを差し出すぼく(笑)。
ちょっとこっちを振り向いて、「ごめんっ」て感じの表情で頭を下げる麻衣ちゃん。
あきらめるぼく(笑)。
うーむ(^^;;。

感想。

いいライブだった、と思います。
ライブにおける麻衣ちゃんのボーカル/パフォーマンス力はなかなかのものですし、ステージ(音楽)に対する姿勢も悪くないと思います。客席の反応もよかったし、ライブ単体として見た場合は、特に問題は見あたりませんよね。
ただ、ライブを「単体」としてではなく前後のつながりの中で考えると、いくらかの不満は残ります。
前述の通り、客席の反応は前回にくらべて格段によかったです。それは多分に、TPD時代の古い曲を中心に構成されたメニューの賜物だと思うのですが、ただ前回で削った曲をなぜ今回でまた復活させるのか、というあたり疑問と言えば疑問ですよね。前回のライブでは、TPD時代の旧譜は極力控えて、主に新曲とカヴァー曲中心の構成でした。それで客席の反応はもうひとつだったわけですが、でも私は、それが新しい八木田麻衣の方向性だと理解して、それならそれで新しいつき合い方を考えていこうと思っていた。ところが今回構成を旧譜中心に戻したことで、やや方針が見えなくなりましたよね。
TPD時代の古い曲をやれば反応がよくなるのはあたりまえです。それは、ファンだって結局過去を引きずっている面があるから。でもそれはそれでおいといて、「新しい曲でいかに盛り上げるか」を考えてほしかった気もするのですよね。また旧譜をやるにしても、アレンジをまるっきり変えてみるとか、曲の解釈が変わっていれば、それはまた新曲として楽しめるわけですし。ただ今回のライブにはまったくそういうことはなかったわけで、内容としてはTPD時代のソロライブに戻った感じがしました。確かに成長した麻衣ちゃんのボーカルは見ものだったわけですけれど、構成の上でも、なにか新しい動きを期待した面もあったのですが。
選曲としては、幅を広げてましたよね。マイナーの曲もあったし、バラードもあったしで。MCを極力減らした点とあわせて、そういう意味では、今回のライブでは「歌を聴いた」という満足感がありました。そのMCですが、麻衣ちゃんがけっこう客席に振るシーンが目につきました。麻衣ちゃんというと、これまで客席いじりがあまり上手でない印象があったのですが、だんだんと彼女にも、主役(ソロ・シンガー)としての自覚が出てきたということでしょうかね。麻衣ちゃんてどうしても控え目になってしまう人なので、そこのあたり自信がついてくると、もっともっとおもしろいものが出てくるような気がします。
楽しかったですよ。やっぱり麻衣ちゃんて、独特の晴れやかな空気を持った人だと思いますし、それは今回も十分に感じられたと思います。コロコロした歯切れの良いボーカルは相変わらずですし、ステージでの動きもコミカルでかわいいですよね。
だからこそ残念だったのは、もうひとつ言いたいこと、やりたいことが伝わってこなかったということ。これは、前回「残暑ヤギマイ申し上げます」のようなライブタイトルがなかったことも一因だとは思いますが、やっぱり「音」ですよね。シングル『恋の魔術師』もそうでしたけど、流れの中での新しい音、「次」というものが見えてこないから、ファンはだんだん不安になってくる。麻衣ちゃんをどうしたいのか、麻衣ちゃんはどうなりたいのか。ファンっていうのはそのタレントに「未来」があるからついていくものだと思います。もう過去に戻ることは絶対にできないのですから、それがどんな棘の道であったとしても、ただひたすら前に向かって進んで行ってほしい。麻衣ちゃんまだ二十歳なんだし、見せてほしいですよね、新しい「文化(カルチャー)」を。きっと何か素敵なことが、できる人だと思うから。

終演後。
そこにいたスタッフの一人をつかまえるぼく。
  ぼく: 渡りますか?
プレゼントを控え目に、かつ有無を言わさぬ感じに差し出す(笑)。
ちょっと悩んだ末、受け取って楽屋へ入っていくスタッフ。
すぐに手ぶらで戻ってくる。
  ぼく: 大丈夫ですか?
詰問するな!(笑)。

階段を上がって地上に出ると、とりあえず路上で待ち構える知り合い軍団に頭を下げておく(笑)。
  ぼく: どーもご期待に応えられずに。
中庭で例のTシャツが売られているのを発見。
2麻衣購入、6000円。
1麻衣は保存用…て、結局2麻衣とも保存するんだろうけど(笑)。

しばらくルイード前の路上でうだうだしていると、そこに現れたのは、さきほどの髪真っ茶っ茶の女子高生風(本人は違うと言っていた)な二人(笑)。
  女: ローリーさんは、来ましたか?
最前で観ていたのでわからず、KJな人に振るぼく。
  BP: あ、もう帰りましたよ。
どうやらローリーはライブの途中で来て、途中で帰って行ったらしい。
  女: ええーーっ、カラオケなんか行ってるんじゃなかったー(泣)。
なんか知らんが、マジ泣きが入る女A&B(笑)。
カラオケなんか行くんだったら、3000円の当券でライブ観てればよかったのに(←正論)。
  女: あ、打ち上げを一緒にやるかも…。
行くのかあ!?(^^;

軽い脱力感に見舞われるぼく。
今年一年麻衣ちゃんとの間にあったいろいろな出来事を、ちょっとだけ思い出してみたりもする。

麻衣ちゃんとの距離は…縮まったのかなあ。
麻衣ちゃんとはじめて逢ったのって、もういつのことになるんだろうね。
タレントとファンっていう、「こっちと向こう」のすごく冷めた関係。
それを壊すために一年間ずっとやってきたけれど、心は麻衣ちゃんまで届いたのかなあ。
百数十通のファンレター、麻衣ちゃんに読んでほしいのは文字ではなくて、もっとその奥。
紫色のペンに託された想いを、熱い心を、麻衣ちゃんが受け止めてくれてればいいんだけどね。

冬の色に染まる東京の夜、冷たい風に思わずぼくは首をすくめる。

「TOY STORY」、ちゃんと麻衣ちゃんの手まで届いたかなあ。
久しぶりのプレゼント、まさかあんなに高価なものだなんて誰も思わないだろうから(笑)。
めずらしくロマチなメッセージも書いておいたし、あれ見て麻衣ちゃん、泣いてくれるかもしれないね(笑)。
埋まらない客席を振り返った麻衣ちゃんの表情、麻衣ちゃんがそこで感じたもの。
ファンになる人もいれば、やめる人もいる。
でもぼくはずっと麻衣ちゃんのことが好きだから、それだけは信じてくれていいと思うよ。
麻衣ちゃん、また逢いたいね。
たとえ世界が終わることがあっても、この気持ちは絶対に変わらないから。

「こんちゃー。麻衣ちゃん。
さがせばあるものですよねえ(笑)。
とりあえず、いつも迷惑をかけているおわびと、麻衣ちゃんのために。
メリー・クリスマス」
(1996/12/12)
 
 
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