Yagimai Wonderland!!/TPDヒストリー
TPD ディスコグラフィー



『Cha-DANCE Party Vol.1』(ESCB1115/1990年11月21日)
  1. マイム・マイム [INSTRUMENTAL]
  2. JUST LIKE MAGIC [MEGA PERESTROIKA MIX (ゴルビーズ)
  3. ブギウギ・ダンシング・シューズ [QUEEN OF BOOGIE MIX(木原)
  4. 愛がすべて [SLEEPING MERMAID MIX (リエ)
  5. ラッキー・ラヴ [SPECIAL FAREWELL VERSION](井口・柳瀬)
  6. 予感 [POWER MIX] (米光)
  7. 純愛90'S [STEREO VOCAL MIX STAGE EDIT (原宿ジェンヌ)
  8. ナオミの夢 (原宿ジェンヌ)
  9. 黒いオルフェ [ROPPONGI HOUSE MIX STAGE EDIT (リエ)
  10. カメレオン・カフェ(涼子)
  11. バッド・ディザイアー [GALAXY MIX](川村)
  12. 天使のささやき [WAGAMAMA MIX](ゴルビーズ)
  13. ブギー・ワンダーランド(木原・米光)
  14. LOVEが泣いてる [POWER ROCK MIX](米光)
  15. ロコモーション [ENTERTAINMENT MIX](初代TPD)

1:曲編/Thousand Sketches 2:詞/Jay Jay 曲/中崎英也 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/浅田有理 3:詞曲/Mats Bijoerklund-Jorg Evers-Keith Forsey-Juergen S.Korduletsch 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 4:詞曲/Luigi Creatore-Hugo Peretti-George Dand Weiss 編/Thousand Sketches 日本語詞/松本一起 5:詞曲/Stock-Aitken-Waterman 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子 6:詞/松本一起 曲/和泉常寛 編/in Voice 7,14:詞曲編/in Voice 8:詞曲/D.Krivoshe-T.Atar 編/Thousand Sketches 日本語詞/片桐和子 9:詞曲/Antonio Maria-Luiz Bonfa 編/Thousand Sketches 日本語詞/只野菜摘 10:詞曲/Angelo La Bionda-Carmelo La Bionda 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 11:詞曲/M.Farina-G.Crivellente 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/浅田有理 12:詞曲/K.Gamble-L.Huff 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 13:詞曲/J.Lind-A.Willis 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 15:詞曲/Garry Goffin-Carol King 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子

初代メンバーによる、TPDのファーストアルバム。初期のダンサミをそのままパッケージしたノンストップ・ダンスナンバーの数々は、粗削りながらも大いなる可能性を感じさせる。ボーカルで言えば、やはり木原。『ブギシュー』で見せる芯の太いボーカルは、年月が経った現在となってもまったく色褪せることはない。米光の綱渡りようなボーカル、ジェンヌのコーラスワークなども、まだ稚拙な面は残るが、17歳という彼女らの年齢を考えれば驚嘆に値しよう。グループ結成から5ヶ月、ようやく軌道に乗り始めたTPDの、若さと勢いにあふれた名作。「ゴルビーズ」、「MEGA PERESTROIKA MIX」など、時代性も十分(笑)。(1997/1/18)


『WAKE ME UP!!』(ESDB3231/1991年7月1日)

  1. WAKE ME UP!!
  2. WEEKEND PARADISE

1,2:詞曲編/in Voice

両面ともin Voiceの王道ポップナンバーによる、TPDのグループとしては初のシングル。『WAKE ME UP!!』は、とりあえず腕が疲れる曲(笑)。メンバー7人のうち、市井と八木田にソロパートがないのは、やはり歌唱力を考慮した結果であろう。しかしこの2人によるラップが、この曲において重要なフックとなっていることは見逃せない。『WEEKEND PARADISE』は、初期のルイードでの映像から最後の横アリのアンコールまで、ファンにとっては実に思い出深いナンバー。今でもこの曲を聴くと、メンバーの涙が甦る(^_^)。ジャケ写は非常にまともな集合写真。知砂がミスターレディーに見えるのは、決して私だけではないはずだ(笑)。(1997/1/18)


『Cha-DANCE Party Vol.2』(ESCB1173/1991年7月25日)

  1. in memory of DANCE SUMMIT [instrumental]
  2. ストレート・アヘッド(ゴルビーズ+米光)
  3. 誘惑のブギー [QUEEN OF BOOGIE MIX](木原)
  4. WE SHOULD BE DANCING [JAMADAYO MIX](穴井)
  5. ラッキー・ラヴ [YAGITAMA MIX](八木田)
  6. 夜明けのハート [POWER HOUSE MIX](米光)
  7. そっと… [DEEP HOUSE MIX](原宿ジェンヌ)
  8. I CAN'T FALL IN LOVE(川村)
  9. 手紙(涼子)
  10. ビバ! ケ・セラ・セラ [MEGA VIVA! MIX](市井)
  11. LOVE IS THE ANSWER(ゴルビーズ+米光)
  12. I'M SO EXCITED(ゴルビーズ)
  13. WEEKEND PARADISE [ENTERTAINMENT MIX](TPD)

1:曲編/Thousand sketcheS 2:詞曲/Ronald Bell-James Taylor-Kool & The Gang 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 3:詞曲/Rolf Soja-Frank Dostal 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子 4:詞曲/Stock-Aitken-Waterman 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/KAKKO 5:詞曲/Stock-Aitken-Waterman 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子 6,13:詞曲編/in Voice 7:詞曲編/Thousand sketcheS 8:詞/齋藤優子 曲/野田晴稔 編/門倉聡 9:詞/なかにし礼 曲/川口真 編/Thousand sketcheS 10:詞/Monica 曲編/テスタロッサ 11:詞曲/Hugo & Luigi-G.D.Weiss 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/原真弓 12:詞曲/A.Pointer-J.Pointer-R.Pointer-T.Lawrence 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子

7人のフロントメンバーが揃った、TPDとしては2麻衣目となるアルバム。内容は基本的に前作と同じで、なるほど新メンバーである市井・穴井・八木田の3人の扱いは小さい(笑)。印象としては、前作よりかなり的が絞れてきた感じ。1年間のダンサミによるメンバーのボーカル力の向上で1曲1曲の存在感も増しているが、やはり目を引くのは、涼子の『手紙』から市井の『ビバケセ』に見られるような、硬軟織り交ぜたダイナミックな曲の流れ。この懐の広さこそが、他に例を見ないTPDの本領と言えるであろう。にしても、個人的にはブックレットのメンバー写真が好きだ。見開きの穴井と麻衣ちゃん、10ページ目のジェンヌなど、今見ると胸が苦しくなってしまうのはなぜ?(;_;) どことなく「旧き良き時代」を偲ばせる、TPD思い出の1麻衣(笑)。(1997/1/18)


『Cha-DANCE Party Vol.3』(ESCB1263/1991年11月21日)

  1. FAME(TPD)
  2. 銀色のシルエット(木原)
  3. 秋色協奏曲(米光・穴井)
  4. LET'S FALL IN LOVE(ゴルビーズ)
  5. レモンのKiss(ViVA!)
  6. BEGIN THE 綺麗 [Cha-DANCE MIX](UL-SAYS)
  7. ファンタジー(ゴルビーズ+米光)
  8. 誓い [Ballsd Version](川村)
  9. SANTA de SAMBA(VIVA!)
  10. クリスマス・イヴ(原宿ジェンヌ)
  11. PEARL-WHITE EVE(米光)
  12. 恋人がサンタクロース(木原)
  13. 星に願いを(涼子)

1:詞曲/Michael Gore-Dean Pitchford 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 2,9:詞曲編/in Voice 3:詞/神野々子 曲/藤木和人 編/Thousand sketcheS 4:詞曲/Dennis Lambert-Brian Potter 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子 5:詞曲/Amilcare Ponchielli-Dick Manning 編/Thousand sketcheS 日本語詞/草野昌一 6:詞/松井五郎 曲編/羽田一郎 7:詞曲/Maurice White-Eddie Del Barrio-Verdine Adam White 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 8:詞曲/Linda Creed-Thom Bell 編/Thousand sketcheS 日本語詞/神野々子 10:詞曲/山下達郎 編/in Voice 11:詞/松本隆 曲/大江千里 編/Thousand sketcheS 12:詞曲/松任谷由実 編/Thousand sketcheS 13:詞曲/Leigh Harline-Ned Washington 編/Thousand sketcheS 日本語詞/大久保孝之

前2作とやや趣向を変えて、ダンスポップを基調としながらも、はじめて歌モノ中心で構成されたTPDの3作目。ずらっと並ぶクリスマスソングなど、「冬の入口」を感じさせるアルバムのイメージは、まさに一面白銀の世界。成長したメンバーのボーカルは、もはや何の不安もなく聴くことができる。特に米光、涼子のバラードは絶品。個人的には市井・八木田の登場の少なさが気にかかるが、それも「歌モノ」としての完成度を重視した以上、いたしかたないことか(^^;;。そして、やはりブックレット(笑)。麻衣ちゃんの写真は2麻衣しかないのであるが、どちらも「魔女っ子」的雰囲気が出たいい写真。ちょっとお子様的な感じもする(笑)。対してUL-SAYSの3人が持つ妖艶さなど、見もの。(1997/1/9)


『夢を』(ESDB3277/1992年4月8日)

  1. 夢を
  2. ストレート・アヘッド(ゴルビーズ+米光)

1:詞/松本一起 曲/前田克樹 編/岩崎文紀 2:詞曲/Ronald Bell-James Taylor-Kool & The Gang 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子

結成から2年、いよいよメジャー展開をはじめたTPDの、グループとしては2麻衣目となるシングル。この曲が使用されたメガネスーパーのCMにはTPDのメンバーも出演、確か黄色い衣装で踊っていたような記憶がある(←あやしい^^;)。曲としては、実に素直な16ビートのポップナンバーで、クセのないサウンドプロデュースも定石通り。聴く者を選ばないキャッチーなメロディーラインと、明日のTPDを予感させるその詞世界に、伸び盛りなメンバーの真っ直ぐなボーカルが心地よい。Cha-DANCEレーベル20数麻衣目のシングルにして、はじめてオリコンチャート100入りした記念すべき1麻衣。(1997/1/19)


『放課後はいつもパーティー』(ESDB3305/1992年6月21日)

  1. 放課後はいつもパーティー
  2. Tokyo Romance

1:詞/Brian Richy・森雪之丞 曲/馬飼野康二 編/佐久間正英 2:詞/大久保孝之・江藤孝子 曲/藤木和人 編/Thousand sketcheS

「グリコプリッツ」CMタイアップによる企画モノの、TPD3麻衣目のシングル。ファンの間では賛否両論呼んだこの曲であるが、私としては、まあかわいいからいいんじゃない、と(笑)。ジャケ写がはっきり言ってちょー好み。麻衣ちゃん(笑)。こぶたさんのようでもあるが(笑)、でもやっぱかわいいよなーとか思う(←バカ^^;)。裏ジャケをよく見れば、麻衣ちゃんがちょっと色気を出しているのもわかる(笑)。で、曲。とりあえず、フリを覚えるのが先決か(笑)。TPDのナンバーとしてはめずらしくカラオケにもあり、全員で「チャチャッ」と手拍子を入れるのは基本であろう。制服コレクター必携のアイテム(笑)。(1997/1/19)


『Tokyo Romance〜Cha-DANCE Party Vol.4』(ESCB1296/1992年7月8日)

  1. 夢を [SPANISH MIX](TPD)
  2. Tokyo Romance [Part2](TPD)
  3. 異国〜Tokyo in the Night(涼子)
  4. In the Arm of Night(木原)
  5. Don't Stop City Light(米光)
  6. Shadow Dancer(川村)
  7. Blue Angel(木原・米光)
  8. 放課後はいつもパーティー [AFTER SCHOOL MIX](TPD)
  9. 心のルール(穴井)
  10. Romanticに背のびして [SUPER MIX](八木田)
  11. おちゃめなジュリエット(市井)
  12. Can't stop the Music(TPD)

1:詞/松本一起 曲/前田克樹 編/岩崎文紀 2:詞/大久保孝之,江藤孝子 曲/藤木和人 編/Thousand sketcheS 3:詞/松井五郎 曲編/羽田一郎 4:詞/沢村淳子 曲/沢村拓 編/山川恵津子 5:詞/in Voice 曲/島田直角 編/in Voice 6,10,11:詞曲編/in Voice 7:詞/in Voice 曲/武島伸 編/in Voice 8:詞/Brian Richy,森雪之丞 曲/馬飼野康二 編/佐久間正英 9:詞/前田たかひろ 曲/HAPPO 編/HAPPO,佐藤剛 12:詞/Henri Belolo,Phillip L.Hurtt,Peter Whitehead 曲/Jacques Morali 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子

過去の作品とは打って変わって、耳当たりのよいポップスで広く一般層を狙ったTPDの4作目。TPDとしてのダンスミュージックとポップスの融合が中途半端で、音楽的な印象はやや希薄であるが、メンバー7人のはじけるボーカルは、その欠点をカバーして余りある。楽曲としては、各々の個性を確立したであろうViVA!の3曲、浮遊感がたまらない米光の『Don't Stop City Light』あたりが注目か。そしてジャケ写。4作目にしてはじめてメンバーがジャケを飾ったのであるが、この「ペコちゃん末期」的な麻衣ちゃん…背、背が高い!(笑) ゲストミュージシャンにも注目。けっこう大物の参加もあるが、これが最初で最後。(1997/1/19)


『CATCH!!』(ESDB3341/1992年10月21日)

  1. CATCH!!
  2. OVERNIGHT SUCCESS

1:詞/松井五郎 曲/NSR(斉藤茂人・岡田慎太郎) 編/NSR,T.Tashiro-MST 2:詞曲/R.Zito-J.Carbone 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子

ハードコア・テクノを見事にポップスに昇華した、TPD4麻衣目のシングル。ファンの間ではおそらく最も人気の高いナンバーで、後のライヴにおいても常に中心的な役割を果たした。詞世界は基本的に『夢を』以来の流れであるが、後半に挿入されるViVA!のパートが楽しい。ジャケ写は、イメチェンか>八木田麻衣(笑)。メンバー7人にも風格が出てきたころ、ちょっと米光はこわい感じもする(笑)。裏ジャケの渋公公演の案内は、当時を偲ぶ資料として興味深い。サビに合わせて腕を左右に振るのがお約束であるが、いつぞやの知砂+Les,のライヴで客が一斉にこれをやりだしたのには笑った(^^;。「過去」が強すぎるのも困りものか。(1997/1/20)


『十代に罪はない』(ESDB3353/1992年11月21日)

  1. 十代に罪はない(木原・米光・川村・市井・穴井・八木田)
  2. Saturday Night Fantasy

1:詞/前田たかひろ 曲/小室哲哉 編/COZY 2:詞/松原冴哉・秋山桃花 曲/秋山桃花 編/Thousand sketcheS

TMNを休止中の小室哲哉氏が手がけた、TPD5麻衣目のシングル。メンバーが出演した日テレ「HYU HYU!」オープニングテーマということで、セクシー・アイドル路線を突っ走るその曲調は、明らかに視聴者受けを狙ったもの。前作『CATCH!!』に感動したファンにはかなり抵抗があったようだが、しかしそういう曲に限って一度はまると抜け出せなくなるものである(笑)。このシングルのみ篠原涼子が不参加であるが、それもやはりテレビとの兼ね合いであり、代わりにライヴメンバーから3人がジャケに登場しているが、彼女らの声はCDには入っていない。「小さなよろこびは〜」の部分が麻衣ちゃんのソロ。4小節(笑)。(1997/1/20)


『CATCH YOUR BEAT!!〜Cha-DANCE Party Vol.5』(ESCB1337/1992年12月2日)

  1. CATCH!!(TPD)
  2. 雨の日 晴れの日(米光)
  3. Shang, Shang, Shang(木原)
  4. DESTINO(原宿ジェンヌ)
  5. 十代に罪はない [GUILTY BEAT MIX](TPD)
  6. キミはボーイフレンド(八木田)
  7. カチンときちゃう!(市井)
  8. I WANT YOU! [PRETTY BEAT MIX](穴井)
  9. Airport (川村)
  10. 薔薇が眠れるまで(涼子)
  11. Saturday Night Fantasy(TPD)
  12. ありがとう(TPD)

1:詞/松井五郎 曲/NSR(斉藤茂人・岡田慎太郎) 編/NSR,T.Tashiro-MST 2,3:詞曲編/in Voice 4:詞/前田たかひろ 曲/HAPPO 編/in Voice 5:詞/前田たかひろ 曲/小室哲哉 編/COZY 6:詞/前田たかひろ 曲/HAPPO 編/HAPPO,佐藤剛 7:詞/大久保孝之 曲/藤木和人 編/Thousand sketcheS 8:詞曲編/高橋誠 9:詞曲/広瀬隆 編/Thousand sketcheS 10:詞/松井五郎 曲編/羽田一郎 11:詞/松原冴哉・秋山桃花 曲/秋山桃花 編/Thousand sketcheS 12:詞曲/山本俊彦 編/in Voice

TPDとしてのダンス・ポップが、ひとつの完成型を見た5thアルバム。2麻衣の個性の異なるヒット・シングルを中心に、メンバー7人の代表曲が並ぶその様は、唯一無二の「TPD」としての個性を感じる。歯切れのよいボーカルの八木田の『キミはボーイフレンド』、「MC YURI」としての未来を感じさせた市井の『カチンときちゃう!』、情熱的なバラードを聴かせる涼子の『薔薇が眠れるまで』など、メンバーそれぞれの持ち味を生かした聴き応えのある内容に、この作品を最も高く評価するファンも多い。そして、やはりブックレット(笑)。やや海坊主を感じさせるリーダーを除いて(笑)メンバーの写真はどれもよいのだが、この犬を連れた麻衣ちゃん。「ペコちゃん」から脱却した、「第二期麻衣ちゃん」のスタートである。ライヴメンバー3人の姿も見えるが、やはりその声は収録されていない。(1997/1/21)


『キスは少年を浪費する』(ESDB3383/1993年5月21日)

  1. キスは少年を浪費する
  2. SLASH DANCE (米光・川村・市井・八木田)

1:詞/売野雅勇 曲編/小室哲哉 2:詞/前田たかひろ 曲編/COZY

前作に続き小室哲哉氏が手がけた、TPD6麻衣目のシングル。『キス少』は、当時流行の兆しを見せていたテクノ・ポップで、曲調としてはtrfに近いものがある。武道館のステージ(=麻衣ちゃんのタンクトップ^^;;)が印象深いが、明らかに大人数グループを意識して書き下ろされたそのメロディーラインなど、小室氏の手腕が如何無く発揮された好作と言えよう。対して『SLASH DANCE』は、久保こーじ氏による激しくもポップなスラッシュメタルのナンバー。米光・川村に市井・八木田とは、なかなかの冒険である(笑)。そしてジャケ写の麻衣ちゃんであるが、一般には「たこつぼ」と呼ばれているらしい(笑)。もはや「風格」さえ感じさせる7人のメンバー、頂点へ上りつめようとする者の自信が、そこにある。(1997/1/21)


『MAKE IT TRUE〜Cha-DANCE Party Vol.6』(ESCB1411/1993年6月23日)

  1. WHOOPEE DAYS(TPD)
  2. キスは少年を浪費する [EXTENDED Cha-DANCE MIX](TPD)
  3. BEYOND THE TIME(ゴルビーズ+米光)
  4. SUPER YANCHA GIRLS(ViVA!)
  5. BE BORN(TPD)
  6. SLASH DANCE [CYBER LIVE MIX](米光・川村・市井・八木田)
  7. TWILIGHT TIME(木原+ViVA!)
  8. ガラスの街の奇妙な一日(UL-SAYS)
  9. RUBY CHASE(ゴルビーズ)
  10. MAKE IT TRUE(TPD)

1:詞/佐藤ありす 曲/小室哲哉 編/小室哲哉・COZY 2:詞/売野雅勇 曲編/小室哲哉 3:詞/神野々子 曲/石川Kanji 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 4:詞/森雪之丞 曲編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 5:詞/松井五郎 曲/羽田一郎 編/COZY 6:詞/前田たかひろ 曲編/COZY 7:詞/in Voice 曲/Thousand sketcheS 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 8:詞/KAYOKO 曲/in Voice 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 9:詞/浅田有理 曲/清岡千穂 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 10:詞/松井五郎 曲/小室哲哉 編/COZY

サウンドプロデューサーに小室哲哉氏を迎えた、TPDの6作目。前作までが基本的にライヴ先行型であったのに対し、このアルバムは『MAKE IT TRUE』という軸を中心に、新曲でまとめたコンセプトアルバムとなっている。ノンストップで一気に聴かせる全10曲は、TPD初期の作品をも想起させるが、やはりそこは小室氏らしく、洗練された今風のテクノ・ポップとして仕上げられている。統一感あふれるその内容に、もうひとつの物足りなさを覚えたファンもいたようだが、全体の流れを重視したこの構成こそが、小室氏の一連のヒット・メーカーとしての手腕なのであろう。ブックレットの写真の多さも、このアルバムの特徴。いきなり見開きの麻衣ちゃん&涼子は、しばらく私のPCの壁紙として実際に使用されていたらしい(笑)。裏ジャケで人文字をつくる麻衣&涼子、いい笑顔だ(^_^)。(1997/1/21)


『ダイヤモンドは傷つかない』(ESDB3419/1993年11月10日)

  1. ダイヤモンドは傷つかない [SPECIAL SINGLE MIX]
  2. 涙のパラダイス [SPECIAL SINGLE MIX]

1:詞/売野雅勇 曲編/小室哲哉 2:詞/売野雅勇 曲/朝倉紀幸 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST

前作に続き売野・小室コンビによる、TPD7麻衣目のシングル。サウンドとしては『MAKE IT TRUE』から続くテクノ・ポップで、これこそ小室氏が最も得意、というか大量生産できるところであろう(笑)。しかし、このシングルにおいて問題となるのはやはりその詩。A面、カップリングともに「終末」が暗示され、これを見て「TPD解散か!?」と早まったファンも多かった(実際似たような状況ではあったが)。そういう意味では、多少影のあるシングルと言うこともできるか。そして、やはりジャケ写の麻衣ちゃん(笑)。そばかすがかわいいし、裏ジャケも一人で笑顔がかわいい感じだ(^_^)。まあ、よく育ったなって気もする(何?^^;;)。「ジャケを見てメンバーを当てるクイズ」、TPD初心者にはおすすめであろう(笑)。(1997/1/21)


『SEVEN ON SEVEN〜Cha-DANCE Party Vol.7』(ESCB1468/1993年11月10日)

  1. SEVEN BOWS〜休日の虹たち〜(TPD)
  2. ダイヤモンドは傷つかない(TPD)
  3. 楽園と迷宮(米光・穴井)
  4. バラ色の人生(ゴルビーズ)
  5. 浮気なロミオ(市井・八木田)
  6. 東京エキゾチカ(原宿ジェンヌ)
  7. ON THE ROAD(ViVA!)
  8. LUNAR (木原・米光)
  9. Sanctuary〜淋しいだけじゃない〜(涼子・穴井)
  10. 24 hours(米光・川村)
  11. 言葉と花を束ねて(木原・涼子)
  12. 涙のパラダイス [RAINBOW MIX](TPD)

1:詞/佐藤ありす 曲/COZY 編/島田"Chokkaku"直 2,9:詞/売野雅勇 曲編/小室哲哉 3:詞/森雪之丞 曲編/in Voice 4:詞/横山武 曲/井上日徳 編/テスタロッサ 5:詞曲編/in Voice 6:詞/森雪之丞 曲/テスタロッサ 編/in Voice 7:詞/前田たかひろ 曲/山森正之 編/in Voice 8:詞/in Voice 曲/石川Kanji 編/in Voice 10:詞/in Voice 曲編/島田"Chokkaku"直 11:詞/京恵理子 曲編/テスタロッサ 12:詞/売野雅勇 曲/朝倉紀幸 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST

どことなく世紀末を予感させる、TPDの7thアルバム。全体がオーバードライブを基調としたギター・ロックサウンドで埋められており、特にインスト部分に前作との差が顕著に表われている。米光・川村の『24 hours』や涼子・穴井の『Sanctuary』など、ボーカリストの新鮮な組み合わせが功を奏しているが、一方『言葉と花を束ねて』でのさとPなど、やや問題な点もある(^^;;。『涙のパラダイス』でTPDの3年間が心理的に終わってしまうあたり、当時ファンとしては気がかりだったものであるが…。ブックレットの写真では、麻衣ちゃんがいちばん表情豊か。愛くるしい空気感がたまらない。縦に引き伸ばされたジャケ写の中で、さとPと麻衣ちゃんに違和感を覚えないのはなぜ?(1997/1/21)


『今夜はネヴァーストップ』(ESDB3496/1994年7月1日)

  1. 今夜はネヴァーストップ
  2. ダイヤモンドは傷つかない [SPECIAL COOL MIX]
  3. 今夜はネヴァーストップ [オリジナルカラオケ]

1:詞/森雪之丞 曲/金田一郎 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 2:詞/売野雅勇 曲編/小室哲哉

結果的にグループとしては最後となってしまった、TPD8麻衣目のシングル。前作までのテクノ・ポップとはやや趣を変え、ジェンヌのコーラスと透明感のあるストリングスを基調に、よりコンプレックスかつ雄大なサウンドに仕上がっている。ViVA!の登場が極端に少ないのはもう馴れたもの、さとPがはずしてさえいなければ、ボーカルは完璧だったとも思うが(^^;。そして、ジャケ写の麻衣ちゃん。「ズーン」って感じだ(笑)。メンバー7人のこういう比較写真も、なかなかないから貴重だと思う(何?^^;)。ラップ後の間奏のストリングスのライン、夏の開放感をイメージしたものであろうが、今聴くとどことなく哀愁を感じてしまうのが不思議。(1997/1/22)


『NEVER STOP〜Cha-DANCE Party Vol.9』(ESCB1498/1994年8月1日)

  1. ODYSSEY-1994-(interlude)
  2. 今夜はネヴァーストップ [Album Version](TPD)
  3. 最後にMY LOVE(木原)
  4. JUMP! KEEP ON!(穴井)
  5. 愛は愛のままに(米光)
  6. Go Go Paradise(涼子)
  7. マリオネット(川村)
  8. 恋のSEXY MOVING [DO WHAT U WANT IT!](市井)
  9. DOUBT〜きょうの貴方はよく喋る〜(八木田)
  10. 二人はライバル(原宿ジェンヌ)
  11. SOUL DOCTOR(ViVA!)
  12. 夏のススメ-Summer Vacation-(TPD)

1:曲/Thousand sketcheS 編/Thousand sketcheS-TOMAS UNIT 2:詞/森雪之丞 曲/金田一郎 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 3:詞/芹沢類 曲/安部純 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 4,8:詞曲編/高橋誠 5:詞/吉元由美 曲/金田一郎 編/吉沢瑛師 6:詞/吉元由美 曲編/吉沢瑛師 7:詞/MARIMO 曲編/BANANA ICE 9:詞/前田たかひろ 曲/エース清水 編/杉山卓夫 10:詞/芹沢類 曲/HAPPO 編/Thousand sketcheS 11:詞/森雪之丞 曲/金田一郎 編/上田禎 福本良一 12:詞曲/尾関昌也 編/松井寛

第一期TPDのラストとなった、8thアルバム。サウンドとしては、当時流行の兆しを見せていたダンス・クラシック。成長したメンバーのボーカルと、繊細に構築されたサウンドとの整合性は抜群で、ポップ・アルバムとしての音楽的評価は高い。ただ、従来のテクノ系ダンス・ビートを期待するファンとしては、やや物足りなさを覚えた者もいたようだ。メンバー7人のソロ曲は、どれも十分に個性が生かされた佳作であるが、中でも特に目を引くのが八木田の『DOUBT』。しゃくり上げのメロディーラインに、彼女の意外な表現力が魅力的だ。ジェンヌをはじめ、メンバーのコーラスワークは見事。TPD4年間の、ひとつの集大成となったアルバムと言えよう。(1997/1/22)


『TPD COLLECTION from The Early Cha-DANCE Party〜Cha-DANCE Party Vol.10』(ESCB1559/1995年3月8日)

  1. CATCH!!(TPD)
  2. 十代に罪はない(木原・米光・川村・市井・穴井・八木田)
  3. Tokyo Romance [Part2](TPD)
  4. JUST LIKE MAGIC(ゴルビーズ)
  5. ブギー・ワンダーランド(木原・米光)
  6. ストレート・アヘッド(ゴルビーズ+米光)
  7. DESTINO(原宿ジェンヌ)
  8. ファンタジー(ゴルビーズ+米光)
  9. 夢を(TPD)
  10. ひらき直りも芸のうち(ViVA!)
  11. 秋色協奏曲(米光・穴井)
  12. LET'S FALL IN LOVE(ゴルビーズ)
  13. 千夜一夜(原宿ジェンヌ)
  14. WEEKEND PARADISE(TPD)
  15. ありがとう(TPD)
  16. 夜の旅人(原宿ジェンヌ)
  17. SMOKE ON THE WATER(ViVA!)
  18. ロコモーション(TPD)

1:詞/松井五郎 曲/NSR(斉藤茂人・岡田慎太郎) 編/NSR,T.Tashiro-MST 2:詞/前田たかひろ 曲/小室哲哉 編/COZY 3:詞/大久保孝之・江藤孝子 曲/藤木和人 編/Thousand sketcheS 4:詞/Jay Jay 曲/中崎英也 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/浅田有理 5:詞曲/J.Lind-A.Willis 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 6:詞曲/Ronald Bell-James Taylor-Kool & The Gang 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 7:詞/前田たかひろ 曲/HAPPO 編/in Voice 8:詞曲/Maurice White-Eddie Del Barrio-Verdine Adam White 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/神野々子 9:詞/松本一起 曲/前田克樹 編/岩崎文紀 10:詞曲編/BANANA ICE 11:詞/神野々子 曲/藤木和人 編/Thousand sketcheS 12:詞曲/Dennis Lambert-Brian Potter 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子 13・14・16:詞曲編/in Voice 15:詞曲/山本俊彦 編/in Voice 17:詞曲/R.Glover-i,Paice-R,Blackmore-J,Lord-I,Gillan 編/in Voice 日本語詞/前田たかひろ 18:詞曲/Garry Goffin-Carol King 編/T.Tashiro-MST 日本語詞/齋藤優子

5th『CATCH YOUR BEAT!!』までの初期のナンバーを集めた、TPD初のベスト。もともと作品の完成度に重点を置いていたグループだっただけに、カヴァー曲をはじめその聴き応えのある内容には感服する。「アイドルグループ→曲のクオリティが低い」の図式を持つ者には、ぜひ聴かせてみたいアルバムである。しかし、ここで注目すべきはやはりそのジャケ写(笑)。おそらくベスト・オブ・ジャケ写であろうメンバー7人の集合写真は、たとえるならば「一面の花園」と言ったところか。「ショート+四角い顔」の麻衣ちゃんの存在は短期間であったため、これは貴重な資料となろう(笑)。まだソロとしては駆け出しの涼子や由理も、少し懐かしい感じがする。TPDはもちろん日本のポップ・シーンを語る上でも、とりあえず押さえておきたい1麻衣。(1997/1/22)


『TPD The Remix〜Cha-DANCE Party Vol.11』(ESCB1560/1995年3月8日)

  1. JUST LKE MAGIC(ゴルビーズ)
  2. 夢を(TPD)
  3. ビバ! ケ・セラ・セラ(市井)
  4. キスは少年を浪費する(TPD)
  5. 楽園と迷宮(米光・穴井)
  6. Sanctuary〜淋しいだけじゃない〜(涼子・穴井)
  7. 異国〜Tokyo in the Night(涼子)
  8. BE BORN(TPD)
  9. SLASH DANCE(米光・川村・市井・八木田)
  10. 銀色のシルエット(木原)
  11. Don't Stop City Light(米光)
  12. 想い出の中へ(川村)
  13. キスと流星(八木田)
  14. CATCH!!(TPD)
  15. I Want You!(穴井)
  16. 愛は愛のままに(米光)

寺田創一、CMJKなどクラブシーンにおいて最先端のサウンドを追求するリミキサー陣が手がけた、TPDのリミックス・ベスト。ジャングルやアンビエントなど思い思いに姿を変えたTPDナンバーの数々は、もはや「リミックス」というより「新曲」と呼ぶのがふさわしい。ファンの中には、「スペシャルビデオプレゼント」につられて買っただけという者もいるようだが(笑)、とりあえず「歌」は抜きにして「サウンド」として見た場合、あるいはリミキサーの個性の相違など、なかなか興味深い作品と言えよう。『異国』が、やや浮いている感もあり>T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST(笑)。(1997/1/22)


『Check My Heart〜Cha-DANCE Party Vol.12』(ESCB1630/1995年8月2日)

  1. 夢で逢いましょう(Les,TPD)
  2. check my heart〜空が壊れないように〜(Les,TPD)
  3. 気持ちはING(Les,TPD)
  4. カーニヴァル [Carnival](木原)
  5. もしも晴れたら(八木田)
  6. HOW TO LOVE FOREVER(櫃割)
  7. All or Nothing(木伏)
  8. 土曜日だけはキミのために(関)
  9. 遠くへ行こう(木原)
  10. DAMAGE CONTROL(Les,TPD)
  11. 気持ちはING [Remixed Version](Les,TPD)

1:詞/上西泰史 曲/チャンペ加藤 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 2:詞/森浩美 曲/和泉一弥 編/奈良部匠平 3:詞/及川眠子 曲編/T.Kimura(EXPENCE BOY) 4:詞曲/SVENSSON,PERSSON,SVENINGSSON 編/河野伸 日本語詞/真間稜 5:詞/工藤順子 曲編/沖祐一 6:詞/泉スフレ、石嶋和雄 曲編/石嶋和雄 7:詞/只野菜摘 曲/金田一郎 編/T.Kimura(EXPENCE BOY) 8:詞/及川眠子 曲/尾関昌也 編/T.Tashiro-M.Kawaguchi-MST 9:詞曲/上田まり 編/奈良部匠平 10:詞/森浩美 曲/ジョー・リノイエ 編/奈良部匠平

新メンバー最初で最後となった、TPD9麻衣目のアルバム。ヒップホップからジャングルまで最先端の音を詰め込んではみたものの、「TPDの作品」として消化されていないために、どことなく借り物的なイメージを受ける。川村をはじめLes,TPDの活躍はそれなりに評価できるが、やはり心配はこの人か>さとP(^^;;。そしてジャケ写の麻衣ちゃん。この髪型と言い、シャツのはだけ方と言い、その方面に行きたいのであればうまくつくれていると思う(←皮肉^^;;;)。どことなく解散を予感させる木原の『遠くへ行こう』、八木田の『もしも晴れたら』など、何気に不安がつのる系のアルバム(笑)。(1997/1/22)


Discography:
TPD 
TPD DASH!! ユニットゴルビーズ 原宿ジェンヌ ViVA!
木原さとみ 米光美保 篠原涼子 川村知砂 市井由理 穴井夕子 八木田麻衣
東亜佐美 篠原リエ
Yagimai Wonderland!!Yagimai Wonderland!!
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